甘くて美味しいさつまいもは、焼き芋やスイーツにもいろいろ商品化されていて私たちもよく口にする野菜ですね!さつまいもは栄養満点の野菜で、ハムスターにも与えられます。ただし、与える際にはいくつかの注意点があります。それはさつまいもに含まれる「ヤラピン」という栄養素が下痢を引き起こす場合があることです。ではさっそくさつまいものハムスターへの与え方や注意点を見ていきましょう。
さつまいもの主な栄養素
ビタミンC:抗酸化作用があるビタミンCです。さつまいもは特にデンプンがガードしてくれるため熱に強く、加熱しても外に流れ出ない特徴を持っています。
βカロテン:中身が黄色いほど含有量が豊富で、アンチエイジングにも役立つ栄養素です。
セルロース:食物繊維のことで、さつまいもを食べるとよくお通じが良くなると言われているのも、この食物繊維が豊富なためで、下痢・便秘の改善に役立ちます。
ヤラピン:切った時に出る白い汁がヤラピンと言われるさつまいも特有の栄養素になります。セルロースと同様、お通じを改善してくれる栄養素なのですが、これをハムスターが摂取してしまうと便秘には効果的ですが、下痢になってしまう可能性がある成分なので注意が必要です。
さつまいもの与え方
では「ヤラピン」に気をつけながら、ハムスターにさつまいもを与える方法を見ていきましょう。
*生で与える場合
さつまいもは生で与えても問題ありません。しっかり水洗いをし、そのまま5〜15分程度水にさらしておきます。これでヤラピンを抜くことができます。ヤラピンは熱に強い成分なので、加熱しても除去することができないのです。水にしばらくつけておくことで取り除けます。特に体調を崩しているハムスターに与える時は、しっかりとヤラピンを抜くようにしてくださいね。生のさつまいもを食べることで、ハムスターの歯の健康にも役立ちます。
*茹でる、蒸して与える場合
基本的には生で与えても問題ありませんが、加熱することで柔らかくなり甘味も増します。ハムスターが高齢の場合や歯が悪いハムスターには、茹でる・蒸すなどして与える方が消化にも良くなります。茹でたり、蒸す調理の場合でも初めに必ず水にさらし、ヤラピンを取り除きます。茹でる場合も塩は使用しないようにしましょう。これもハムスターの好みが分かれる場合があります。
※レンジでふかし芋を作ることも可能です。濡れたキッチンペーパーとラップで包み、5〜10分温めます。何度か裏返して加熱し、竹串がすんなり通れば完成です。
*焼き芋を与える場合
お店などで市販している焼き芋を与える場合は、ヤラピンが残っていることが多いので、ハムスターが軟便になってしまう可能性があります。健康に害を及ぼすものではありませんが、体調がすぐれない時やすでにウンチが柔らかい時などは与えないようにしましょう。
※人間用の焼き芋にはふかす時に塩を使用している場合があります。塩味で調理されているものはハムスターにとってはたとえ少量でも「塩分過多」になりますので与えないようにしましょう。
さつまいもの皮
さつまいもの皮もハムスターに与えられます。皮にも栄養素が多く含まれているので、しっかり洗えば皮ごと与えても問題ありません。ただし、皮にもヤラピンが含まれています。上記で述べた水にさらすことで皮のヤラピンも抜くことができます。もしそれでも気になる場合は皮を剥いてもいいですね。
さつまいものカロリー
さつまいもは栄養素も豊富ですが、実はカロリーも高い野菜です。ご飯並みのカロリーがあり、100グラムあたり約131キロカロリーです。人間であれば食べてすぐ肥満になることはありませんが、ハムスターに与えた場合は「高カロリー」であることを知っておきましょう。
さつまいもを与える大きさ
与えるサイズは5mm〜1cm角で十分な量です。主食ではなくおやつとして与えるのがいいでしょう。小さくカットするのが面倒という方は小動物用のおやつとして乾燥したさつまいもが販売されているのでこちらもおすすめです。
まとめ
いかがでしたか?さつまいもは栄養が豊富で、甘くて美味しいのできっとハムスターも喜びますよ!
・さつまいもに含まれる「ヤラピン」に気をつけて与える
・ヤラピンは水にさらすことで抜ける
・焼き芋を与える場合、塩分に注意
・皮も与えてOK、ただしヤラピンに注意
・高カロリーのため与える量に気をつける
ぜひ、飼い主様がさつまいもを調理される時にはハムスターにもお裾分けしてあげてください。美味しく食べて、健康で元気に長生きしてもらいたいですね✨この記事が少しでも参考になれば幸いです😊