ハムスターが噛む理由
飼っているハムスターが手を噛んできたり、いつもケージをかじっていたりすることはありませんか?ハムスターは元々とても温厚な性格なので、敵に対して攻撃をすることはありません。ではハムスターはなぜ噛むのでしょうか?今回はハムスターが色々なものを「噛む」「かじる」原因を紹介していきます。
ハムスターが噛む原因は?
飼っているハムスターに突然手や指を噛まれたらビックリしますね!なぜ噛まれたのか分からないので次にハムスターと接するのが怖くなったりします。一体なぜ噛んでくるのか?その原因を見ていきましょう。
*エサと間違う
ハムスターは視力があまり良くないので、「味覚」と「嗅覚」でエサの判断をしています。そのため、エサを手渡ししようとする飼い主の手、指を噛んでしまうことがあるのです。お迎えしたばかりのハムスターや、飼い主にまだ慣れていない警戒心の強い場合などにこの理由が考えられます。エサの匂いはするけどどれかな?早く食べたいのに!というハムスターの心理でガブっと手、指ごと噛んでしまう子がいます。
*栄養分の不足
ハムスターは動物性タンパク質が不足していると、本能的に動物の肉を欲しがる性質があります。生まれてから数ヶ月の子供ハムスターは特にその傾向が強いようです。そのため、人間の手を本能的に噛んでしまうことがあり、手に食品の匂いが残っている場合などは特に噛んでくることがあります。
*興味本位で噛んでくる
ハムスターは目の前にあるものを噛んで確かめるという習性があります。かじることで食べ物なのかを確認していると言われています。食べ物ではないと分かったら噛んでこなくなります。
*驚いた時
突然触られたりした時など、ハムスターにとって予想外に驚いた場合に反射的に噛んでくることがあります。この場合は甘噛みではなく強く噛んでくることが多いので血が出たり怪我をすることがあります。
*ストレス
ハムスターのストレスが溜まっている時、飼い主を噛んでしまうことがあります。飼育環境がハムスターに合っていない場合や、飼い主に嫌悪感を抱いている場合にストレスを溜め込んでしまいます。この状態の時はケージをかじったり、ケージ内のものを噛み出す子もいます。
*ハムスターが妊娠している時
発情期や妊娠中といった繁殖期のハムスターは気が荒くなり、噛んでくることが多いです。特にメスがオスのハムスターを噛んだり、飼い主にオスのハムスターの匂いがついている場合などに噛んでくることがあります。
*飼い主に何かを訴えている
ハムスターが甘噛みで噛んでくることがあります。これは飼い主に何かを伝えようとしている場合があります。「お腹すいた」「エサが欲しい」「手からおろして欲しい」というメッセージを伝えていることもあります。
ハムスターが噛んでくる時の対策
ハムスターが「噛んでくる原因」は様々です。ここからはハムスターが噛んでくる際に飼い主ができる対策を見ていきましょう。
*そっとしておく
ハムスターが飼い主にまだ慣れていない時や怖がっている時などは構い過ぎず、そっとしておきましょう。そしてもし出血しない程度の甘噛みであると判れば、噛ませてみましょう。痛い場合は綿の手袋をしてもいいでしょう。飼い主が危害を加える存在ではないことを理解させていきます。飼い主との信頼関係を築くまではハムスターに触れ過ぎない、構い過ぎないことを心がけてください。ハムスターは優しく声をかけてあげることで徐々に心を開いていきます。お迎えしてしばらくは優しく声かけをして慣れさせていきましょう。
お迎えしてしばらく経っても、ハムスターの状態をよく見て、手を差し出しても自分から寄ってこなかったり構われたくなさそうな場合はそっとしておきます。
*触れ合いの前に必ず手を洗う
ハムスターは嗅覚が優れているので、においに敏感です。調理をした後、食品に触れた後などにおいが残っている場合は特にしっかり手を洗うようにしましょう。そうすると噛まれるのを防げます。
*成長期に与えるエサの見直し
ハムスターの成長期は生後6ヶ月ほどと言われています。この時期に大切な栄養素は動物性タンパク質です。動物性タンパク質が不足してしまうと「よく噛むハムスター」になりやすいと言われています。おやつにチーズ、ミルワームなどの動物性タンパク質の高い食品を3日〜1週間に1回程度与えることをおすすめします。
*かじり木を与える
ハムスターは目の前のものをかじって確かめる習性があり、興味本位やストレスでもかじったりすることがあります。ケージ内にかじり木や、木でできた噛むことのできる巣や遊具を設置するといいですね。
かじり木にもいろいろな種類がありハムスターによっても好みが違いますので、用意したかじり木をあまり噛まない様子であれば違うかじり木を与えてみましょう。
*ストレスの原因を取り除く
ハムスターはケージや巣を噛むことでストレス解消している場合があります。その場合はストレスの原因を考えなければいけません。「ケージは狭くないか」、「ケージ内の温度は適温か」、「静かな環境で過ごせているか」、「夜は室内を暗くできているか」などといった飼育環境を見直し、対処をすることでハムスターのストレスを取り除いてあげてください。
ハムスターも人間と同様、規則正しい生活ができないと病気になったり、ストレスを感じやすくなります。
*噛まれても叱らない
ハムスターに噛まれて驚いた場合でも振り払ったり、大声で叱ったりましてや叩いたりは絶対にしないでください。このようなことをしてしまうと、ハムスターにとっては恐怖を感じ、ストレスを与え、余計に噛んできたり手から落下してしまったりする恐れがあります。ハムスターに噛まれたら驚いてしまいますが、落ち着いて、なぜ噛まれたのかを考えて接してあげてください。
まとめ
いかがでしたか?まずはハムスターが飼い主に慣れてくれるよう、焦らず時間をかけてお世話をしてあげることが大切です。ハムスターに安心できる場所や存在だと理解してもらうように優しく接してあげてください。この記事が飼っているハムスターに噛まれて困っている飼い主様への少しでも参考になれば幸いです。ハムスターとの素敵な時間を過ごせますように。